弓折岳〜大ノマ岳の鞍部「大ノマ乗越」からドロップイン。
今回は、新穂高から弓折岳〜大ノマ岳の鞍部にあたる大ノマ乗越から大斜面を滑走します。
弓折岳バックカントリスキー 秩父沢・大ノマ乗越
最高点の標高: 2463 m
最低点の標高: 1080 m
累積標高(上り): 1658 m
累積標高(下り): -1670 m
総所要時間: 09:04:59
BCルートラボ
地形図へのハイクアップ・滑走ルートのメモ書きも公開中です!
新穂高温泉から入山
新穂高温泉からスタートです。
夏には大勢の人で溢れていますが、4月はとても静かです。
![弓折岳BC 新穂高](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/01_弓折岳BC_新穂高.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 新穂高からブーツでハイクアップ開始](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/02_弓折岳BC_新穂高からブーツでハイクアップ開始.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
美しい北アルプスの山々がお出迎え。
快晴が約束された1日となりました。
![弓折岳BC 北アルプスの山々](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/03_弓折岳BC_北アルプスの山々.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
左俣林道を進む
左俣林道をブーツで歩いて行きます。
ゲート付近でも雪はありません。
![弓折岳BC 左俣林道を進む](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/04_弓折岳BC_左俣林道を進む.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 左俣林道ゲート](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/05_弓折岳BC_左俣林道ゲート.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
林道を進み、穴毛谷の出合付近でようやく雪が出てきました。
![弓折岳BC 左俣林道 穴毛谷](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/07_弓折岳BC_左俣林道_穴毛谷.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
ここでスキーに履き替えます。
![弓折岳BC 左俣林道 穴毛谷出合 スキーに履き替える](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/06_弓折岳BC_左俣林道_穴毛谷出合_スキーに履き替える.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
アスファルトを歩くためのシューズを持参すべきか?
これ以上雪解けが進むと、持参し林道にデポするほうが楽かもしれません。
穴毛谷までならスキーブーツでもそこまで苦ではなかったです。
左俣林道はデブリに注意
林道はデブリだらけです。
朝はデブリが硬いので、スキーだと非常に歩きづらいです。
![弓折岳BC 左俣林道 序盤](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/08_弓折岳BC_左俣林道_序盤.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
![弓折岳BC 左俣林道 デブリを越えていく](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/09_弓折岳BC_左俣林道_デブリを越えていく.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
細い部分もなんとか雪は繋がっていました。
どこまで持つでしょうか。限界は近いと思われます。
![弓折岳BC 左俣林道](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/10_弓折岳BC_左俣林道.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 左俣林道 雪はなんとか繋がっている](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/11_弓折岳BC_左俣林道_雪はなんとか繋がっている.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
川はデブリで埋まっていました。
なんとも恐ろしい光景ですね…
![弓折岳BC 左俣林道 デブリで川が埋まっている](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/12_弓折岳BC_左俣林道_デブリで川が埋まっている.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
左俣林道 右岸へ
右岸へ渡るための橋はデブリで覆われていました。
慎重に素早く渡って行きます。
それにしても、これで崩壊しないとはタフな橋ですね笑
![弓折岳BC 左俣林道 右岸に渡る橋](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/13_弓折岳BC_左俣林道_右岸に渡る橋.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
右岸は広い林道のため、とても歩きやすい。
大きなデブリもありますが、避けつつ進んで行きます。
![弓折岳BC 左俣林道 右岸を進む](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/14_弓折岳BC_左俣林道_右岸を進む.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 左俣林道 大きなデブリ跡](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/15_弓折岳BC_左俣林道_大きなデブリ跡.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
笠新道分岐
「なぜ、この道が北アルプス三大急登に入らないのか」でお馴染みの笠新道登山口の前に到着しました。
看板もまだ雪で埋まっていました。
![弓折岳BC 左俣林道 木のゲート](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/16_弓折岳BC_左俣林道_木のゲート.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 笠新道分岐](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/17_弓折岳BC_笠新道分岐.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
巨大なデブリが目の前に。
河原側に出て、デブリの端を歩いて通過します。
![弓折岳BC 左俣林道 河原を歩いてデブリを避ける](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/18_弓折岳BC_左俣林道_河原を歩いてデブリを避ける.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
ワサビ平小屋
ようやくワサビ平小屋に到着しました。
![弓折岳BC わさび平小屋](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/19_弓折岳BC_わさび平小屋.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC ワサビ平 ブナの森](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/20_弓折岳BC_ワサビ平_ブナの森.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
ブナの森を越えて、先を急ぎます。
![弓折岳BC 左俣林道 秩父沢を目指す](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/21_弓折岳BC_左俣林道_秩父沢を目指す.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
小池新道登山口に到着
小池新道登山口に到着、ここが登山口なんですよね笑
夏道はこのまま右岸を行くのですが、今回は橋を渡り左岸に行きます。
急斜面の雪はだいぶ落ちていました。
![弓折岳BC 小池新道登山口](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/22_弓折岳BC_小池新道登山口.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 小池新道登山口の右岸はデブリ帯](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/23_弓折岳BC_小池新道登山口の右岸はデブリ.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
秩父沢を横断
秩父沢を横断するように標高を上げていきます。
スケールが大きい斜面に期待が高まります。
![弓折岳BC 小池新道を進む](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/24_弓折岳BC_小池新道を進む.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
![弓折岳BC 小池新道 秩父沢](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/26_弓折岳BC_小池新道_秩父沢.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
ハイクアップ中に美しい槍ヶ岳が見えました。
![弓折岳BC 小池新道から槍ヶ岳が見えた](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/25_弓折岳BC_小池新道から槍ヶ岳.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
大ノマ乗越を目指して、登ります。
夏道の場合は鏡平を経由して弓折岳を目指しますが、今回は大ノマ乗越に下から乗り上げます。
![弓折岳BC 小池新道 大ノマ乗越を目指す](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/27_弓折岳BC_小池新道_大ノマ乗越を目指す.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 小池新道 大ノマ乗越を目指す](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/29_弓折岳BC_小池新道_大ノマ乗越を目指す.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
大ノマ乗越直下は急斜面なので、慎重に登ります。
シールのまま乗越しましたが、場合によってはツボ足もしくはアイゼンが良いでしょう。
![弓折岳BC 小池新道 大ノマ乗越直下](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/30_弓折岳BC_大ノマ乗越.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 大ノマ乗越に乗り上げるv](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/31_弓折岳BC_大ノマ乗越に乗り上げる.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
気温が高く、雪も硬くなかったため、アイゼンは使用しませんでした。
弓折岳(今回は登らず)
大ノマ乗越は弓折岳と大ノマ岳の鞍部にあたります。
今回は疲れたので弓折岳には登らず、のんびり滑走準備に入りました。
![弓折岳BC 弓折岳方面](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/32_弓折岳BC_弓折岳方面.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
少し大ノマ岳方面に登った地点からの写真。
大ノマ乗越、かっこよい。
![弓折岳BC 大ノマ乗越 ドロップ地点](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/弓折岳BC_大ノマ乗越_ドロップ地点.webp?resize=1024%2C768&ssl=1)
下から登山者が数名登っていたので、少し待機して登り終わるのを待つます。
その間はお昼寝してました。
春はポカポカ陽気でよく眠れます笑
大ノマ乗越からドロップする
大ノマ乗越からドロップして、オープンバーンを滑走します!
滑り出しの斜面はなかなかの斜度があります。
![弓折岳BC 大ノマ乗越からドロップイン](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/33_弓折岳BC_大ノマ乗越からドロップイン.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
フィルムクラストで快適に滑ることができました。
![弓折岳BC 大ノマ乗越からの滑走ライン](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/34_弓折岳BC_大ノマ乗越からの滑走ライン.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
後ろを振り返って、シュプールを確認。頑張って登ってよかった!
秩父沢を滑走
後半は秩父沢をトラバース気味に滑っていきます。
しかし、ここからストップスノー!
板がなかなか進まないし、ターンするのも一苦労…
![弓折岳BC 秩父沢](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/弓折岳BC_秩父沢.webp?resize=1024%2C769&ssl=1)
景色が良いのがせめてもの救いです。
小池新道登山口
あっという間に小池新道登山口に戻ってきました。
後半はストップスノーに苦しみながらの滑走でした。
やはり天気が良すぎ、気温が高すぎですね笑
![弓折岳BC 小池新道登山口に戻ってきた](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/36_弓折岳BC_小池新道登山口に戻ってきた.webp?resize=1024%2C683&ssl=1)
再凍結を待つという選択肢もあったのだろうか。難しい選択です。
新穂高温泉に下山
下山は大変でした。
ただ、スキーを外したのは数カ所で大部分は滑って帰ることができました。
左俣林道は夏も地獄ですが、雪があっても地獄です笑
![弓折岳BC 林道を歩いて帰る](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/37_弓折岳BC_林道を歩いて帰る.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
![弓折岳BC 新穂高に帰還](https://i0.wp.com/the-drop-in.com/wp-content/uploads/2022/04/38_弓折岳BC_新穂高に帰還.webp?resize=1200%2C800&ssl=1)
YAMAP 活動日記・ルート詳細
YAMAPでも活動日記やルート詳細を公開しています。
弓折岳バックカントリースキー 秩父沢・大ノマ乗越-2022-04-09 / drop inさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
まとめ
フィルムクラストにストップスノー、そしてデブリ。
これぞ、春のバックカントリースキーという山旅でした!
左俣林道の雪は日に日に溶けていくと思うので、雪があるうちに行くのがベストかなと思います!
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